起業前に知っておきたい|運転資金と設備資金の違いとは?
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起業する際には、事務所や店舗の準備、設備の購入など、開業時にまとまった資金が必要になります。また、事業を始めた後も、家賃や人件費、仕入れなどの支払いが発生します。
こうした起業で知っておきたいのが、「運転資金」と「設備資金」です。
それぞれ用途が異なるため、起業前にどのような費用が発生するのかを整理しておくことが大切です。
この記事では、運転資金と設備資金の違いや、起業時に必要な資金の考え方について解説します。
1.運転資金と設備資金とは?
運転資金とは?
運転資金とは、事業を継続していくために必要となる資金です。
事業を始めた後は、売上が入ってくる一方で、家賃や人件費、仕入れなど、継続的にさまざまな支払いが発生します。こうした日々の事業活動に必要な資金が運転資金です。
例えば、飲食店であれば、食材の仕入れや店舗の家賃、人件費などが運転資金に該当します。
設備資金とは?
設備資金とは、事業を始めたり、事業を行ったりするために必要な設備を整えるための資金です。
店舗の内装工事や業務用機器、パソコンなど、比較的まとまった金額の設備・備品を購入するために使われます。
運転資金と設備資金の違い
簡単にまとめると、次のような違いがあります。
| 運転資金 | 設備資金 | |
| 目的 | 事業を継続するため | 事業に必要な設備を整えるため |
| 主な支出 | 家賃、人件費、仕入れなど | 内装、機械、パソコンなど |
| 支払い | 継続的に発生するものが多い | 開業時などにまとまって発生するものが多い |
「事業を動かし続けるためのお金」が運転資金、「事業に必要なものを用意するためのお金」が設備資金と考えると分かりやすいでしょう。
2. 運転資金には何が含まれる?
運転資金には、事業を続けるために日常的に発生するさまざまな費用が含まれます。
主なものは次のとおりです。
| 項目 | 具体例 |
| 人件費 | 従業員の給与、アルバイト代など |
| 家賃 | 事務所・店舗の賃料など |
| 仕入れ | 商品、材料、原材料など |
| 外注費 | 業務委託費、外注先への支払いなど |
| 広告宣伝費 | Web広告、チラシ、PR費用など |
| 通信費 | 電話、インターネット、郵送費など |
| 消耗品費 | 文房具、事務用品、店舗用品など |
事業の種類によって必要となる費用は異なるため、自分の事業では毎月どのような支払いが発生するのかを整理しておくことが重要です。
3. 設備資金には何が含まれる?
設備資金は、事業に必要な設備や備品などを購入・整備するための資金です。
主なものは次のとおりです。
| 項目 | 具体例 |
| 店舗・事務所 | 内装工事、改装費など |
| パソコン・事務機器 | パソコン、複合機、プリンターなど |
| 機械・設備 | 製造機械、業務用機器、厨房設備など |
| 車両 | 営業車、配送車など |
| 店舗設備・備品 | 什器、レジ、テーブル、椅子など |
設備資金は、何を購入・導入するための費用なのかを具体的に整理しておくことが大切です。
4. 起業時はどちらの資金を優先する?
起業時には、設備資金だけでなく、開業後に事業を運営するための運転資金も含めて考えることが重要です。
例えば、飲食店を開業するとします。店舗の内装工事や厨房設備などに300万円必要だったとしても、開業した時点で資金を使い切ってしまうと、その後の家賃や仕入れ、人件費などの支払いができなくなってしまいます。
そのため、起業時に必要な資金は、
設備資金 + 開業後の運転資金
というように、両方を考えて準備する必要があります。
運転資金は何カ月分用意する?
運転資金については、開業直後に売上が安定しない可能性も考えて、一定期間の支出をまかなえる資金を確保しておくことが大切です。
必要な金額は事業内容によって異なります。毎月いくらの支出が発生するのかを計算し、売上が少ない場合でも事業を継続できる資金を見積もりましょう。
5. 融資を受ける場合の運転資金と設備資金
創業時に融資を利用する場合も、運転資金と設備資金を分けて考えることが基本です。
例えば、
- 店舗の内装工事 → 設備資金
- パソコンの購入 → 設備資金
- 商品の仕入れ → 運転資金
- 開業後の家賃 → 運転資金
といったように、何に使う資金なのかを整理します。
設備資金は見積書などが必要になる場合も
融資を申し込む際、設備資金については、購入する設備や工事の内容を確認するため、見積書などの提出を求められる場合があります。
そのため、設備資金として融資を受けたい場合は、必要な設備をあらかじめ洗い出し、見積もりを取っておくと準備を進めやすくなります。
資金使途を明確にしておく
融資を受ける場合は、単に「起業するために○○万円必要」と考えるのではなく、何にいくら必要なのかを具体的に整理しておくことが重要です。
事業計画書を作成するときにも、設備資金と運転資金を分けて必要額を整理しておくと、必要な資金を把握しやすくなります。
6. まとめ|起業前に必要な資金を整理しておこう
起業に必要な資金は、大きく「運転資金」と「設備資金」に分けて考えることができます。
運転資金は、事業を継続するために必要な資金です。一方、設備資金は、事業に必要な設備を整えるための資金です。起業時には、開業に必要な設備を準備するだけでなく、売上が安定するまでの運転資金も考えておく必要があります。
まずは、「開業時にいくら必要なのか」「開業後、毎月いくら必要なのか」を分けて整理してみましょう。必要な資金を具体的に把握することで、自己資金や融資など、どのように資金を準備するかも検討しやすくなります。