【銀座起業】なぜ一等地がスタートアップに選ばれるのか?5つの理由
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「なぜ、スタートアップが高額なオフィスコストを払ってまで銀座を選ぶのか?」
この問いには、ただ「高級感・見栄え」だけでは語り尽くせない、複数の戦略的要因があります。以下、スタートアップが銀座など一等地を拠点に据える「合理性」を、5つの切り口から整理してみます。
1. 信用・ブランド力の“住所ステータス効果”
オフィス所在地は、ステータスや信用力の象徴になり得ます。特に創業期は取引先や投資家、顧客に「この会社は信頼できるか」を判断されやすく、オフィスの住所がその判断材料になることが少なくありません。レンタルオフィスやバーチャルオフィスでも、銀座・有楽町の住所を名刺に記せるだけで企業イメージが向上する、という声があります。対外的な印象向上を狙って、あえて一等地を選ぶ戦略は、資金力が豊かでないスタートアップほど“見える信頼感”を補う手段として有効です。
2. 接点機会の最大化:顧客・パートナー・人材との出会い
銀座は常に人が集まる街。ショッピング、観光、グルメ、文化施設といった多彩な用途が混在し、「来訪者層」が豊富です。起業直後のスタートアップは営業・PR・採用とさまざまな接点を持つ必要がありますが、銀座エリアにオフィスを構えるだけで歩行者・来訪者との偶発的な接点が発生しやすくなります。
例えば、クライアントが訪問しやすい、展示やポップアップ企画を併設しやすい、徒歩圏でのミーティングが便利――。こうした偶発接点が、ビジネスネットワークの拡大に貢献し得ます。
3. 起業支援・サポートインフラの集積
銀座・中央区周辺には、起業支援施設、レンタルオフィス運営会社、インキュベーション拠点、士業(会計・法務)事務所などが集中しています。たとえば、銀座にはシニア起業家向けのコワーキング「アントレサロン」があり、首都圏への展開で会員数を拡大しています。
さらに、レンタルオフィス銀座ビジネスセンターなどでは、入会金 0 円キャンペーンを打ち出して、銀座住所でのオフィス設置を支援する例もあります。
こうした起業支援インフラが近くにあることは、資金調達、相談、提携、士業支援などを迅速に得られるという点で、スタートアップにとって大きなアドバンテージです。
4. マーケット発信拠点としての“旗艦性”
一等地は「発信力」の場所でもあります。ファッションやトレンド、ラグジュアリー、アート、グルメなど、銀座には“流行先端”の要素が集まります。スタートアップがここで新商品をローンチしたり、体験型ショップを構えたりすれば、マーケティング効果は高くなります。
例えば、銀座の一等地でドラッグストア「マツキヨ」が旗艦店改装をするという戦略も見られ、銀座という場所を拠点にトレンド層を取り込む意図がうかがえます。スタートアップでも、実店舗やショールーム、体験型展示拠点を併設した拠点型ビジネスを検討するなら、銀座の一等地住所は、その“旗艦的価値”を担保する土台になります。
5. 社員モチベーション・採用誘因の強化
オフィス立地は、社員の通勤利便性、ワークプレイスの満足度、採用魅力に直結します。都心中心部、公共交通のアクセスがよい銀座なら、通勤時間の短縮や移動しやすさを求める人材にアピールできます。また、銀座という洗練された街で仕事をする環境そのものが、社員にとってモチベーション要因になることもあります。
さらに、スタートアップが少人数で動くフェーズでは、「ここで働ける」という場所の魅力が「会社の魅力」に直結します。採用や離職防止という意味でも、オフィス所在地の選択は軽視できません。
◆ 留意すべきポイントとコストとのバランス
もちろん、銀座の一等地を拠点とするには高コストというリスクがあります。賃料、保証金、内装費、共益費など、固定費は非常に重くなりがちです。そのため、スタートアップ期には以下のような工夫が必要となります。
- スモールスタート型の利用
まずはレンタルオフィスやシェアオフィス、コワーキング形態で拠点を持ち、必要に応じて拡大する。 - バーチャルオフィスの併用
住所だけ銀座に置いて、実業務はロケーションにとらわれない形で運営する。 - 初期費用軽減のキャンペーン活用
一部レンタルオフィスでは “入会金無料キャンペーン” を打ち出す例もあります。 - 複合用途型活用
本社オフィス、展示拠点、ショールーム、体験拠点を兼ねたハイブリッド拠点とすることで、場所利用効率を高める。
また、「銀座住所を手にしたら勝ち」ではなく、「銀座住所を最大限に活かす仕掛けを持つ」ことが重要です。立地そのものにリソースを投じるなら、それを活かす営業・体験の仕組みが必須です。
◆ 締めに:拠点を生かす観点での選択肢戦略
銀座を起業拠点とする意義は、単なる“贅沢な住所”ではなく、信用性の担保、接点創出、支援インフラ活用、発信力強化、採用魅力度向上という複層的価値を獲得することにあります。しかし、それを実効できるかどうかは、初期コストとのバランスを取りつつ、いかに立地を“仕掛け”として使えるかにかかっています。
読者の皆さまには、「もし銀座を候補地にするなら、この 5 つの理由を“仮説リスト”として置いたうえで、自社ビジネスモデルで恩恵を引き出せるか確かめてみてほしい」と伝えたいです。